髪の抜け毛やボリュームが気になってきたら使いたいのが育毛剤だ。ただ、育毛剤の種類が多く、何を基準に選べばいいかわからない人もいるだろう。

育毛剤は頭皮を整え、毛髪を抜けにくくするための外用薬である。だからこそ、早めに使うことが大切。 このまま薄毛に進行するのでは？と心配な人に、今回は育毛剤の選び方と男性向けおすすめ育毛剤7選を紹介したい。

育毛は思いついたら始めるのが吉、若々しく元気で健康な髪をキープするためにも最後まで目を通して欲しい。

おすすめ育毛剤の料金比較表

ここでは当サイトでおすすめしたい育毛剤の料金比較表を載せる。育毛剤の価格を気にしている人は多いと思うので、ぜひこれを参考に育毛剤を選んでほしい。

薄毛や抜け毛の原因は？

抜け毛があること自体に問題はないものの、「抜け毛が弱々しい」「毛根に膨らみがない」「毛根がべたついている」のであればご用心。これらの状態は薄毛に繋がる可能性があるので、早めの対策が鍵になる。

薄毛というと中高年が持つ悩みのイメージがあるが、最近は30代で薄毛になる人も増えている。

この年代の抜け毛や薄毛は、 生活習慣やストレスが発症原因として考えられる。 深酒や偏食、睡眠不足などの生活習慣の乱れは、 毛根の栄養不足や毛の成長に必要なホルモン分泌の妨げなどの悪影響を及ぼす。

生活習慣を改善することなく働き盛りの40代に入ると、代謝が低下し、ストレスや生活習慣は頭皮環境に直結して出始めるのだ。

ストレスや生活習慣の乱れは老化に直結し、男性の場合は頭皮環境に顕著にあらわれることを覚えておこう。

薄毛や抜け毛を防ぐ4つの対策

抜け毛や薄毛が気になり出したら、即刻対策を検討しよう。とはいっても、むやみやたらに育毛剤を使えばいいというものではない。 頭皮環境を改善するには、先ずは生活習慣や環境の見直しが大切だ。基本的な4つのポイントに着目し、薄毛や抜け毛対策を始めよう。

①食事の管理をする

髪を健康に保つためには、毎日の食事で摂取する栄養バランスに注目したい。特に薄毛対策には、「たんぱく質」「ミネラル」「ビタミン」が必要だ。髪の原料はタンパク質なので、 良質なタンパク質は毎日摂取したいところ。 ヘルシーなささ身、豆腐、納豆のどれかを毎日1食、食べるようにしよう。

「たんぱく質」「ミネラル」「ビタミン」は、健康を維持するためにも必要な栄養素である。できるだけ、食事で摂取することが大切ではあるが、環境的に難しい場合には「青汁」や「サプリメント」での補助も検討すべし。

反対に脂肪や糖質の摂りすぎは、抜け毛を増やし薄毛を進行させる。 極端な糖質制限は、ストレスになるのでおすすめはしないのだが、 お酒を飲んでからのラーメンやお米は控えた方がいいだろう。

②睡眠時間をしっかりとる

睡眠は健康を維持するためにとても大切なもの。

睡眠不足に陥ると、自律神経が乱れ体のリズムが狂ってしまう。そうなると、睡眠中に活発に分泌されるはずの成長ホルモンが滞ってしまうので髪の成長に影響が出るのだ。

成長ホルモンの分泌をスムーズにするには、短時間でも深い眠りにつくことができればOK。質の高い睡眠を取るには、深酒したり暴飲暴食で満腹にならないなどの日常的な習慣の見直しが鍵になる。

就寝前にはスマホやテレビは控え、音楽を聞いてリラックスしたり、軽いストレッチを行って交感神経を静めてみよう。深い眠りにつくと、翌朝は爽快に目が覚めることは間違いない。

③タバコは控える

喫煙は薄毛の原因になると聞いたことはないだろうか。煙草に含まれるニコチンは、血管を収縮させるので動脈硬化や心筋梗塞を引き起こす原因となる。

また、喫煙によって体内の活性酸素が増加すると老化を早めてしまう事も分かっている。 このように、健康に大きな影響を与える 喫煙は頭皮環境にも深く影響を及ぼしている。血流が滞ると、栄養素が全身に届きにくくなる。

特に頭は心臓の上にあるので、頭皮まで行き渡りにくい。 それだけでなく、体温はもちろん頭皮の温度も下がるので頭皮環境に影響を与え、抜け毛や薄毛の原因となるだろう。

④ストレスをかけない生活を送る

ストレスが直接抜け毛の原因になっているわけではなく、ストレスによって自律神経に影響が出るのが問題なのである。

自律神経は、体温調節や血行、消化機能など、人が生きていくために必要な機能を調整しているのだ。ストレスが溜まると胃腸の調子が悪くなるのも、この自律神経が深く関わっている。 身体的・肉体的なストレスを感じると、自律神経に乱れが生じて機能しにくくなってしまう。

特に血行が滞ることで、栄養素が体に巡りにくくなり、髪が成長するために必要な栄養が届かなくなるのだ。 当然ながら、ヘアサイクルが乱れるので髪は痩せて細くなり抜けやすくなる。一度抜けると生えにくくなるループを繰り返すので、注意が必要だ。

ストレスは0にはできないが、リフレッシュする方法はいくらでもある。ストレスは「溜まるだけだ」と言い訳をせずに、対処方法を考えよう。

育毛剤・発毛剤・AGA治療の違いは？

薄毛の改善方法は育毛剤や発毛剤、AGAによる治療が一般的だが、それぞれ治療形態や頭皮に与える影響が変わる。違いを理解した上であなたの頭皮状態に合った治療を行うことが大切だ。

新しい毛を生み出す発毛剤

発毛剤は、医学的に発毛効果が認められた 「ミノキシジル」を配合した医薬品だ。

AGA（壮年性脱毛症）によって生じる、抜け毛や薄毛の進行を食い止め発毛させる効果が厚生労働省で認められている。髪を生成する毛包に栄養を届けることで発毛を促進するだけでなく、髪を太く強くするので、抜けにくく健康な髪に期待できる。

また、頭皮環境を改善し髪を抜けにくくするので、ボリュームのある髪を手に入れられる。市販でも購入できるが、AGAクリニックで処方される飲み薬（フィナステリド・デュタステリド）と併用すると効果が期待できそうだ。

抜け毛を防ぎ今ある髪をケアする育毛剤

育毛剤は、頭皮環境を整えて、現状を維持し抜け毛が増えたりしないために使うスキンケア商品だ。

化粧水や乳液のように 潤いを与えて乾燥を防ぎ、健康な髪を育成しやすいようにするのが目的だ。医薬部外品で発毛効果はないが、頭皮に栄養を与えたりやわらかくしなやかな頭皮にすることで、髪のケアが期待できる。

育毛剤は抜け毛予防に期待でき、健康な髪をキープしたい人におすすめだ。

薄毛を抑制し髪の毛を太く長く育てるAGA治療

AGA治療は薄毛を抑制し、髪の毛を太く長く育てる治療だ。

治療内容は大きく3つに分かれ、

AGA治療は、クリニックで治療を受けることが一般的。医師の診察を受けることができ、治療の経過を医師と確認しながら進められるのが育毛剤や発毛剤とは違う点だ。

最近では、オンラインで診察を受けられることもあり、手軽にAGA治療ができると人気を集めている。本気で薄毛を改善したいと考えるなら、AGA治療がおすすめだ。

育毛剤の選び方

育毛剤を選ぶ時は、薄毛や抜け毛の原因に働きかける成分が、バランスよく含まれている商品を選ぶのがコツ。成分の他にも、これからご紹介する7つのポイントを押さえて、あなたに合った育毛剤を選ぼう。

育毛成分が入っている育毛剤を選ぶ

育毛剤選びにあたって、真っ先に注目すべきは成分である。育毛効果が認められている成分は、最低でも3種類は欲しいところだ。

それぞれの成分がお互いに足りない力をサポートすることで、より毛根にアプローチできる。特に髪の成長に関わる毛包を活性化させる成分は、 できるだけ複数を配合しているものが好ましいだろう。

また、独自成分などが配合されているかも注目したい。育毛成分がどれだけ含まれているのかはもちろん、その濃度にもこだわってみよう。

抜け毛を防ぐ成分が入っている育毛剤を選ぶ

抜け毛は、髪に栄養が届かず痩せてしまっているために起こる。その原因は、ヘアサイクルの乱れだ。

生活習慣の乱れ以外にも、薄毛に進行する炎症をブロックして抜け毛を予防できることもある。

頭皮の環境を整え、抗菌成分が入っている育毛剤を選ぶ

頭皮の汚れや乾燥は、頭皮環境を悪化させるだけでなく、フケやかゆみの原因となる。頭皮の土台がしっかりしていないと、髪が育ちにくくなり抜け毛がどんどん増えていくことになるのだ。

汚れは皮脂を生み出し、菌が増殖するのでフケやかゆみを併発してしまうことになる。育毛の効果を上げるには、頭皮環境を整え、抗菌効果が期待できる成分を配合した育毛剤を選ぼう。

【頭皮の環境を整える成分】

【抗菌成分】

使いやすい出し口の育毛剤を選ぶ

育毛剤を使う上で心配なのが、 液だれなどのトラブルではないだろうか。 一般的な育毛剤の出し口は、スプレータイプ・ノズルタイプ・ジェルタイプ。育毛剤の液状によっても、出し口が違うので成分と合わせてチェックしてみよう。

育毛剤は直接髪に塗布するのではなく、頭皮に塗布できるものが好ましいので、髪の長さに合わせて選んでみよう。

スプレータイプ（エアゾール式）

ヘアスプレーや消臭スプレーでお馴染みのスプレータイプは、ガスの圧力で噴射するため噴射力が強く、頭皮まで届きやすいのが特徴である。

そのため、ノズルタイプよりも的確に頭皮に育毛剤を届けられるのだ。また、噴射範囲がミストタイプより狭く、頭皮に届いている感覚を得られやすい。

髪の長さに関係なく使用できるが、勢いが強すぎると液だれするのでコントロールも大切だ。

ミストタイプ

ミストタイプは液体がミスト状なので、初心者でも使いやすいのがポイントだ。頭皮にしっかり育毛剤を塗布できるように、粒子が細かく髪の長さにこだわらずピンポイントで使えるのもいい。

ただし、広範囲にミストが広がるので、頭皮ではなく 髪に育毛剤がつきやすいので使用に注意が必要だ。液だれもしにくく、べたつきがないので短髪の男性や初心者におすすめしたい。

ノズルタイプ

育毛剤をピンポイントで塗布できるのがノズルタイプだ。ボトルが倒れたり、逆さまにしても液だれしないのは魅力だろう。使い方も簡単で、ボトルを逆さまにして本体を軽く押すとノズルから育毛剤が出てくる仕組みとなっている。

頭皮にしっかり育毛剤を塗布できるので、髪が長い人も使いやすい。ただし、ノズルを頭皮に直接当てると、雑菌がついてしまうので注意しよう。

手が届く価格のものを選ぶ

薄毛や抜け毛が増えると休止期が長くなり、髪が成長するまでに時間がかかるようになる。一般的なヘアサイクルは休止期は3～4ヶ月、肌のターンオーバーも3週間から3ヶ月といわれている。

そう考えると、頭皮環境が整えられて成長期が正しく働くには、3ヶ月から6ヶ月が必要だ。そのため、継続して使用することを想定して、続けられそうな価格帯のものを選ぼう。

返金保証制度があるものを選ぶ

通販で育毛剤の購入を考えているのなら、返金保証制度がある育毛剤を選ぼう。せっかく購入して効果が出なければ、 時間とお金のムダになってしまう。

また、商品によって保証期間や条件が異なる点も注意して選んでもらいたい。

育毛剤の使い方

育毛剤で薄毛や抜け毛のケアをするためには、使い方も重要なポイントになる。

適当な使い方をしていては、育毛剤本来の力を発揮できないままに終わってしまうことになる。育毛剤の効果を実感するための正しい使い方を見直してみよう。

使い方①：シャンプーで頭皮の汚れを落とす

シャンプー前の予備洗いは、整髪料や汚れを落としシャンプーをしやすくなるためにじっくりと時間をかけるべきだ。この予備洗いをおろそかにすると、やたらとシャンプーばかりを使って頭皮をいじめることになってしまう。予備洗いで大方の汚れが落ちたら、シャンプーを 泡立て爪をたてずに頭皮をマッサージしよう。

髪は泡立てたシャンプーで包み込むようにするだけできれいになるので心配はない。シャンプーが頭皮に残らないように、しっかり洗い流すことも忘れずに。

また、市販のシャンプーでは洗浄力が強く、髪を傷めてしまうこともある。そのため、頭皮ケアも一緒にできる育毛シャンプーがおすすめだ。

使い方②：髪の毛を乾かす

育毛剤は乾かした頭皮に塗布しないと効果がないので、タオルだけでなくドライヤーで頭皮をしっかり乾かして欲しい。

また、タオルで頭皮をこすってしまうのも御法度。頭皮を痛めてしまうので、タオルで水分を取るか頭皮にタオルを軽く押し当てるだけで十分だ。早く乾かしたいとドライヤーのターボ機能で一気に乾かす人もいるが、男性の短髪は乾きやすいので、頭皮を乾燥させすぎない程度にするのがコツである。

使い方③：育毛剤を頭皮にまんべんなく塗布する

育毛剤の使用量は、取扱説明書に記載されているので使う前に確認しよう。たくさん使えば効果があるものではなく、 頭皮全体にまんべんなく塗布するのがポイントである。

液がゆるく、液だれする場合は軽くもみ込むようにしながら全体に行きわたらせよう。指の腹で頭皮に浸透するようにしていけば、全体的に早く育毛剤がいきわたりやすくなる。

使い方④：頭皮をマッサージしてあげる

頭皮の血行を促し、成分をいきわたらせることができれば育毛効果も高くなる。手指を巧みに使って、頭皮のマッサージを始めよう。

理容室や美容院では、指先で頭皮をつかむよう力を入れ指を離す圧迫法や円をかくようにもみほぐす“もみほぐし”などが行われているようだ。自分の手指が疲れない方法で、リラックスしながら行うようにしよう。

マッサージは朝晩2回が効果的だが、時間的に難しい場合にはシャンプー後にじっくりと行ってほしい。

使い方⑤：自然乾燥するまで放置

育毛剤をつけてマッサージしたら、あとは自然乾燥に任せよう。顔を洗ったり、シェービング後のスキンケアと同じように、育毛剤が頭皮に浸透しふっくらとした頭皮に仕上がるまでは焦らずにリラックスして就寝の準備をしてもらいたい。

また、自然乾燥する前にドライヤーを使うと、 頭皮が乾燥し育毛効果が半減するので注意しよう。

男性におすすめの育毛剤10選

それでは、ここからは男性におすすめの育毛剤を紹介しよう。

育毛剤は使わなければ自分に合っているかの判断が難しいため、ネームバリューはもちろんのこと、返金保証制度・継続しやすさにもこだわつてチョイスしている。

どれも、育毛効果が見込める育毛剤なのでじっくりと比較して選んで欲しい。

育毛剤のよくある質問

ここからは、育毛剤のよくある質問をご紹介する。

10代や20代に育毛剤は効くのか？

まず、10代で使用できない育毛剤もあるため、各メーカーの推奨年齢を確認しよう。※未成年は発毛剤を使用できない。

育毛剤は年齢別に作られていないので、10代や20代が育毛剤を使っても効果はある。ただ、副作用が起こる可能性があるため注意しよう。

ぶっちゃけ育毛剤とAGA治療どちらがいいか？

結論は、AGA治療のほうが効果を見込める。この記事で何回もお話している通り、育毛剤は頭皮環境を整える効果があり、AGA治療は発毛組織に直接働きかける効果があるからだ。

予防程度なら育毛剤でも問題ないが、髪を生やしたいと考えているなら、すぐにAGA治療を始めるべきだ。

育毛剤で副作用は出るの？

育毛剤を使った際に、副作用が出ることはある。

もし、副作用が出た場合は医師に相談しよう。

まとめ

薄毛や抜け毛の原因を突き付けていけば、年齢が問題なのではなく 「日常的なささいな習慣」が大きく影響していることがわかる。

メタボなど、体の事ばかりに目がいってしまうものだが、髪も体の一部であり健康のバロメーターでもある。今回紹介した育毛剤は、人気・実績ともにお墨付きの商品ばかりだ。最後に比較表を載せるので、これを参考に育毛剤を選んでもらいたい。

ただ、これまで育毛剤を使ったけれどあまり効果が実感できなく、本格的にAGA治療に取り組みたい人がいれば、AGAクリニックを検討してみてはどうだろうか。

▼参考文献

・男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン

・日本生活習慣病予防協会

・髪の健康を考える-美しい髪で過ごすには

・ミノキシジルの発毛作用について