四季のある日本では、気温や天気の変化が大きいので、季節によって衣服を替えてきました。このことを衣替えといい、その歴史は古く、平安時代頃に中国から貴族社会へ伝わった習慣です。
貴族社会では冬と夏の年に2回の衣替えが、江戸時代には武家社会で春夏秋冬の年4回となりました。
明治維新の頃に新暦が採用され、夏服を6~9月、冬服を10~5月とするようになり、現在の制服着用の場合もこのとおりの衣替えです。洋服の場合は、冷暖房の普及や温暖化の影響で、厳格な決まりはなく、着たいと思う服を着たい時に着用することも多いでしょう。
しかし、和服ではこの衣替えが重要視されていて、仕立て方や生地の材質などで、着物の着用のできる時期が決まっています。
このページでは、それぞれの季節に着る着物についてまとめました。