未婚女性の第一礼装で、成人式でおなじみの振袖。
成人式の後、もったいないからと取っておいた振袖を、数年経った後、使う機会もないので、しまっておいても古くなってしまうだけだからと売る方が多いそうです。
この記事では、振袖とはどんな着物かや、買い取ってもらうときの相場、高く買い取ってもらうためのポイントについてまとめました。
そもそも振袖とは?
かつての着物の袖は筒状でしたが、これが少しずつ長くなり、現在の一般的な着物の袖丈である「留袖」と呼ばれるものができました。
そこからさらに裕福な家庭の子どもや年若い女性用として長い袖の着物が作られるようになったのが、現在の振袖の原型です。その長い袖が前後に揺れ動くところから「振袖」と呼ばれるようになり、現代では、未婚女性の最も格式の高い第一礼装となっています。
振袖といえば、成人式で着るものというイメージがありますが、実は振袖には3種類あります。
小振袖 (二尺袖) | 振袖の中で一番袖が短く、袖丈は76センチ前後(二尺) 大学などの卒業式に袴と合わせて着用することが多い。 |
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中振袖 | 袖丈が長く、足首より少し上くらいまでで長さは100㎝前後。 成人式の振袖は中振袖。成人式以外にも結納や結婚式の参列で着用することもある。 |
大振袖 | 袖丈は114㎝前後 結婚式のお色直しで着用されることが多い。 |
小振袖や大振袖はレンタルが多いですが、成人式で着用する中振袖は購入される方も多く、自宅にあるとしたら中振袖が多いかと思います。
振袖には様々な技法が用いられていて、歴史のある柄や色使いに刺しゅう、表面に凹凸感のある「絞り(しぼり)」と呼ばれる技法も年々進化して華やかさを添えています。
振袖の買取をしてくれるのはどこ?
振袖は晴れの装いの着物で価値の高いものも多く、リサイクルショップではなく、ぜひ着物を専門に扱っている買取会社にお願いしたいところです。
リサイクルショップは着物専門ではなく、ありとあらゆる分野を取り扱っているため、査定する人は着物に関する知識がありません。そのため、保存状態だけで評価されてしまい、本来ならもっと値打ちのあるものを安く見積もられてしまうことが多々あります。
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ネットオークションで売る方法もありますが、自分で写真を撮ってサイトに載せて、梱包発送もしなくてはならず、「思ったのと違った」「梱包状態が悪かった」などのトラブルも自分で対処しないといけません。うまくいくと自分で設定した値段で売れるため、オトク感がありますが、やり取りなど面倒が多く、落札されない場合もあるのであまりおすすめしません。
着物専門の買取会社であれば着物の知識が豊富で、柄や生地、造り、ブランドなどを丁寧に査定し、その振袖に見合った価格をつけてくれます。また、無料で自宅に訪問してきてくれる出張買取や、送料無料で宅配査定をしてもらえる宅配買取などがあるのでとても楽です。
査定結果から買取してもらわなかった場合でも、出張料や査定料、キャンセル料は一切かかりません。
振袖の買取相場は10,000円~40,000円以上
振袖の買取は他の着物と違うのかどうか、買取ポイントとあわせて買取相場をまとめてみました。
成人式の振袖は親が購入してくれたという人が多く、購入時の振袖の価格を知らない人も多いのではないでしょうか。成人式の振袖一式の価格はピンキリですが、相場は20~40万円、高級品の場合は100万円以上のものもあります。
振袖の買取価格を複数の買取会社のホームページで調べたところ、きれいな状態であることは前提ですが、ある買取会社では、中古で10,000円~40,000円、帯と襦袢の3点セットの未使用高級品は50,000円~60,000円と紹介されていました。
やはり着物の鑑定にくわしい着物買取専門店で、高価買取されやすくなっています。
また、老舗呉服店で仕立てられた振袖は反物から柄、仕立て全てにおいてレベルが高いため、未使用で200,000円を超える買取実績も見受けられました。呉服店名もブランドの一つとして高額になるポイントです。
買取金額アップのポイント5つ
やはり高価買取してもらえる振袖は保存状態が良いことを前提として、正絹など素材が良いものや京友禅、加賀友禅などの友禅染めをあしらった産地物、老舗ブランド品が多いです。
買取金額アップのポイントをまとめると、以下のようになります。
- 振袖は華やかな柄が多く、流行に左右されやすいが、老舗呉服店の仕立てなどの場合はプラスになり得る。
- サイズが大きいもの(とくに丈)は仕立て直しができ、近年は身長の高い方が増えているので人気がある。
- 振袖を購入した際の襦袢や帯とセットにすると良い。
- 女性に人気の赤やピンクの振袖は買取金額アップになり得る。
- 振袖は「一点もの」も多く、有名作家によるものも多い。証明書があれば尚良い。
実際の買取例
実際どのくらいの値段で買い取ってもらえるのか、買取専門店での買取例や、中古品の販売価格を参考に調べてみました。
作家手書き友禅+襦袢+帯セット(状態良好) | 100,000円台が中心、150,000円超は最良クラス |
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振袖のみ、無名(状態良好) | 10,000円~30,000円が中心 |
老舗呉服店仕立ての振袖 | 単品でも、100,000円を超える最良品もあり |
これらを見るかぎり、買取金額の相場は購入価格の1割程度がおよその目安ですが、作家作である証明書や襦袢の有無だけで数万円の開きがでてきます。
証明書や襦袢は振袖と一緒に保管している場合が多いと思いますので、忘れずにセットで査定してもらうようにしましょう。
振袖を売るならば専門店で売るのが一番
振袖はリサイクル市場での需要が高い着物で、買取、販売実績ともに多く紹介されています。
その振袖の保存状態や、人気の柄かどうか、丈の長さ、作家の証明書や襦袢の有無などの査定ポイントにより、買取価格は数千円から100,000円を超える幅広い金額となるので、専門知識をしっかりと持った買取会社に査定してもらうことが一番です。
特別高価なものでなくても、バイセルや買取プレミアムなら一着からでも買い取ってもらえるので、せっかくの振袖が傷んでしまう前に無料査定してもらいましょう。
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