着物の中でもカジュアルに日常で着ることのできる木綿の着物。カジュアルとはいっても有名な工芸品もあり、高価なものもあるのですが、木綿の着物の買取相場はいくらくらいなのでしょうか?
木綿の着物の特徴や買取相場をまとめました。
木綿の着物について
木綿は、久留米絣、琉球絣、館林木綿のように有名な伝統工芸品で高価なものもありますが、着物の格としてはカジュアルな着物になり、普段着と同じ扱いです。
単(ひとえ)と呼ばれる裏地のない着物が主流で、単の着物を着る5月から6月と9月に着こなす着物とされています。
近年、盛夏以外の年間も通して着る方が増えているのは、ラフなスタイルとされる木綿だからこそできることです。昔の木綿の着物は袷(あわせ)と呼ばれる裏地を付けて着ることもありました。
木綿の着物のメリットは、肌に優しい素材で、汗を良く吸収し丈夫なため、自宅で何度も洗ううちに肌に馴染み着心地が良くなっていくことです。また、比較的お手頃価格で、通気性、保存性に優れ、普段着使いの着物だからこそ、大胆に遊び心を取り入れてお洒落が楽しめます。
デメリットは素材の性質上、水洗いで縮みます。シワになりやすいのも木綿ならではの特徴です。
また、インフォーマルの着物なので改まった場所には着て行くことができません。
木綿の着物の買取をしてくれるのはどこ?
不要になって売るとき、木綿の着物の場合はどこのお店に売るのが良いのでしょうか?木綿の着物が買取してもらえるところやそれぞれの特徴をまとめました。
リサイクルショップ
リサイクルショップは、正絹の着物以外は買取ってもらえないことが多いです。
着物の専門家がいないことがほとんどなので、いくら希少価値のある木綿の着物でも価値がわからなかったり、保存が比較的簡単な木綿の着物でも取り扱いが難しいと判断されてしまいがちです。
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ネットオークション
ネットオークションを利用して売ろうとしても、木綿の着物は本来、高額でないことが多いため、売れないことや売れても千円にならないこともあります。
お客さんにとって魅力的な着物の場合には、高額で落札してもらえることもありますが、お客さんとのご縁が大きく左右するので必ず売れるわけではありません。
インターネットで申し込める着物買取専門店
木綿の着物は地方によって厚みや織り方が異なり、館林木綿、遠州木綿、 弓浜絣、薩摩絣、久留米絣、琉球絣などは有名な伝統工芸品とされ、木綿でも高値で売れることがあります。
通常木綿の着物は値がほとんど付きませんが、専門の買取店ならば、着物の専門的な知識を持ったプロが査定するので数千円以上で買い取ってもらえることもあります。
しかも、自宅にいながらネットで申込めて、手間がかからず出張査定が無料だったりと、気軽に申し込めます。
木綿の着物の買取相場
着物買取専門店では、物によっては高値で買い取ってもらうこともできる木綿の着物。売るならば、できれば1円でも高く売りたいと思うものです。
どのような着物であれば高く売ることができ、相場はいくらくらいなのでしょうか?
現代の方に合うサイズの着物
着物の買取りはサイズが大きい方が売れます。戦前の貴重な着物でも、150cm以下の着物は着こなせる方が限られてしまうため、ほとんど売れることがなく高い値は付きません。
保管状況の良し悪しで値が変動
木綿は天然繊維なので虫食いの被害にあうことや、カビが生えてしまうことも多く、保管状況が悪いと残念ながら売れません。
着物の種類に関わらず、シミが目立つ場合も売ることは難しく、お手入れや保管状況によって差が付きます。
証紙があれば値が付く
木綿の着物の中には高級とされる貴重な着物があります。着物の価値を証明してくれる証紙があるとないとでは値がまったく違います。
証紙がなくても専門知識の豊富な査定員は伝統工芸品を見分けることはできるものの、査定においては証紙の有無はとても大切です。
実際の木綿の買取価格は数百円~2万円以上
実際の買取では、木綿の着物は、ほとんど値段がつかないことも少なくないです。
ただし、希少価値があり、保存状態が良く現代人が着こなせるサイズ、人気のあるデザインの着物は魅力があるので売れます。
サイズが小さくても、数が多ければ人形や小物、パッチワークの素材、リメイク着物などにするため買い取ってもらえることもあります。この場合の買取価格は、数百円から数千円の値が付くことが多いです。
また、伝統工芸品の中でも高級木綿と呼ばれる薩摩絣は、大島紬のような滑らかさがあり絹よりも柔らかく、その肌触りと着心地の良さは着物ファンを魅了します。
特殊な技術と手間がかかるため生産量が少ないこともあり、高く評価されています。
弓浜絣は国の伝統工芸品、鳥取県指定無形文化財にも指定されていますが、やはり生産量が極端に少なく人気があります。
これらの着物は1万円以上の買取価格が付きます。
実際の買取金額例
木綿の着物の買取例は、たとえば下記のものがあります。
500,000円の綿薩摩(東郷織物製 永江明夫作) | 20,000円~ |
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300,000円の弓浜絣(村上絣織物製 村上勝芳作) | 3,000円~ |
ただし、着物はサイズの他にも色柄、年代、シミ、状態によって実際に見ないと価格が付けられないことが一般的です。
また、着物はハサミを入れることで値が下がってしまうため、反物の場合は値がさらに上がります。
着物を売るなら着物買取の専門店へ
着物買取専門店は、買取った着物を独自の販売・流通ルートで有効活用するので、高く値をつけることができ、素人ではわからない着物の価値を見極めてくれるので、思わぬ高値がつくこともあります。
出張査定の場合も郵送の場合も、出張料や送料はいっさいかからず無料で査定してもらえますし、まずは着物買取専門店に査定を依頼するのがおすすめです。
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