2017年07月21日更新 2016年08月29日公開

ランニングは痩せるだけじゃない！心と体に変化を与える四つの効果は？

トレーニング

「ランニングは地味」「なんだかつらそう」「めんどくさい」…。ランニングを敬遠する人は、このような言葉を言いがちです。確かにランニングは筋力トレーニングがその他のスポーツと比べると地味かもしれません。ですが、ランニングをすることで体が変化を見せます。こちらでサクッと、体を変化させるランニングの効果について見ておきませんか？

1. 走ることで筋肉や骨が強化される

ランニングと聞くと真っ先に思い浮かぶのが、「体脂肪の燃焼に効果的」「ダイエットには欠かせない運動」といったことでしょう。しかし、これらの他にも「骨や筋肉」を強化するとすてきな効果を得られます。いくつになっても筋肉と骨は強くたくましく保ちたいものですが、年齢を重ねるごとに骨や筋肉は弱くなっていきます。

そのため、「どうにか強化したい」と思ったときには、積極的に走ることをおすすめします。走る行為は着地衝撃が刺激となることにより、ダイレクトに筋肉や骨を強化するのので、例えば歩幅が100cmだとすると、10kmのランニングは左右に各5,000回(計10,000回)着地をする計算となります。

そうすると、そのたびに筋肉・骨に自体重の3日程度の衝撃が加わることとなり、着地衝撃はカラダへ与えるダメージが大きいなどとネガティブに捉えられる場合もありますが、筋肉や骨が成長(強化)するためには適度な刺激となるのです。

分解と合成を繰り返し、どんどん強くなる

筋肉(筋繊維)は筋トレなどにより、機械的な刺激をキャッチすると筋肉の合成を促します。そして、筋肉を作るタンパク質が常時合成と分解を繰り返しながら肥大させていくのです。

骨へ加わる刺激もまた、骨の合成を促します。意外と知られていないですが、骨も筋肉と同じように合成と分解を繰り返しながら強化されていくので、骨に強めの刺激が加わるとミクロレベルでヒビが生じ、これによって骨を合成する骨芽細胞の働きが活性化され強くなるという仕組みです。

最近では年齢に関係なく、骨粗しょう症に陥る人が増えていまが、仕事後や休日を使って積極的にランニングをされてはいかがでしょうか？脂肪燃焼によるダイエットに効果があることはもちろん、筋肉・骨を鍛えることができますよ。

2. 成長ホルモン以外にも、さまざまなホルモンが分泌される

走ると起こるもっとも劇的な変化と言えば、ホルモン分泌の変化です。走りだしてしばらくすると分泌されるのが成長ホルモンで成長ホルモンの分泌＝筋力トレーニングという認識や先入観が強いですが、ランニングでも成長ホルモンは多く分泌されます。

成長ホルモンは筋肉や骨の成長を助け、一方で脂肪燃焼効果も期待できます。中性脂肪を分解する酵素を活性化させ、脂肪を分解し血液中に流しランニング時のエネルギー源として効率的に供給を始めます。

成長ホルモンの他にも、エネルギー源となる糖質と脂肪の分解を加速させアドレナリンといったホルモンや、脂肪の分解を抑え筋肉と栄養素を合成させるインスリンといったホルモンも分泌されるのです。これらさまざまなホルモンはダイエット・筋肉を鍛える上では欠かせません。積極的にランニングを行い、どんどんホルモンを分泌させましょう。

3. メタボ解消・対策

メタボリック症候群(通称メタボ)は国民病の1つとしてとても有名でみなさんも聞いたことがあると思います。メタボとは内臓脂肪がたまりすぎることが原因となり、糖尿病・高血圧・脂質異常症を併発した状態です。肥大された内臓脂肪から分泌される悪性物質により、全身の代謝が乱れ血管が硬く狭くなる動脈硬化が進行してしまいます。

その事で、脳卒中や心臓病といった恐ろしい病気にかかるリスクも高まってしまうのです。ランニングはこのメタボ解消に効果が大きく、走ることで内臓脂肪が燃焼されるため、代謝を乱す悪性物質の分泌が必然的に抑えられます。

またランニングにより分泌されるアドレナリンは内臓脂肪の悪性物質を優先的に撃退させるといった効果があるため、メタボが気になる方は積極的にランニングを行いましょう。